映画国宝

「国宝」を観た

2025年公開、興行収入200億円を突破し歴代1位の作品となっているよう。
かなり、前に見に行って、感想メモが残ってたのでここに記録しておく。

まず、タイトルが仰々しいな。と。
上映時間も3時間もあるという。まず気が重い。

ただ、終わった後の感想は、
すべてを凌駕するほど、ただただすごい映画だった。

見どころは心理描写

監督は、李相日監督。
「フラガール」「怒り」「流浪の月」「悪人」などを手掛けている。
この人の手にかかると、役者がものすごく活きる、というか活かされる気がする。
人間の心理描写がエグいのだ。
特に心の闇の部分の表現が。

セリフ自体は少ないが、何と言うか、ピリピリとした緊張感に包まれて、
言語化できない苦しみのようなものが画面から伝わってくる。

ただ、今回の国宝は、冒頭からハッとするような美しい色彩の映像に心を奪われる。
これは何か違うぞ。と背筋が伸びる思いで見入ってしまった。

以下ネタバレ含む感想

家系が重視される歌舞伎の世界で、
そもそも血縁がないことはまずスタートラインにも立てないことは誰もが知ってることだろう。

任侠一門の跡取りでの喜久雄(吉沢亮)は、
宴席で女形の舞を披露する。その宴席が襲撃され、眼の前で親を殺される。
そこに居合わせた歌舞伎の名門俳優・花井半二郎(渡辺謙)が
喜久雄の天性の才能を見出し、養子として喜久雄を養子として引き取る。

とてつもない境遇で養子に入った芸があるが血がない喜久雄(吉沢亮)と
血縁関係はあるが、芸に悩む俊介(横浜流星)とのライバル関係の間での
生々しい人間ドラマは、時間が経つのも忘れてしまうほど、見応えしかなかった。

やはり役者が活かされている。
心理描写が素晴らしすぎるのだ。
吉沢亮や横浜流星もこの映画で、役者として数段上に上がっていった気がした。

血縁か芸か。うーん、まさに。

原作も見てみたいと思った。

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