踊ってばかりの国 下津光史ルームツアー
踊ってばかりの国のフロントマン下津光史(しもつこうじ)の作業場ルームツアーをMcGuffinでやっていた。これを書く一年前にアップされていた動画を最近観る。
これが非常に興味深かったため、紹介することに。
踊ってばかりの国は、様々な屋外フェス(特にダンスミュージック系)に出演するなど、ミュージックラバーからもとても愛されているサイケデリックバンド。
ボクも何度かフェスでステージを見たことがある(本人たちのライブへは行ったことない)。確かに踊れるのだけど、単なるサイケデリックなバンドではない。ギター3本。しっかりメロディと歌詞がある。フォークソングのような哀愁漂う優しい歌のメロディ。
その優しさに会場が包まれた中に、ボーカル下津の狂気がザクザク垣間見えるのがこのバンド中毒性の一つで、唯一無二の魅力なんだと思っている。
また、曲終わりのアウトロが異常に長く、その中でダンスミュージックとしてのグルーヴ感をしっかりと作ってくる。みんな踊りまくる。
だからダンスミュージック系の人たちと一緒にフェスに出るのか、と納得した。これはライブでしか体験ができないので、是非機会があったら足を運んでいただきたい。
こういうタイプのバンドはとても好きだ。キセル、あらかじめ決められた恋人たちへ、など、ダンスミュージック系と一緒にフェスに出るグルーヴ感のようなものが必ずある。
「曲終わりのアウトロが長い」と書いたが、これレゲエの影響、特にダンスホールやダブの影響なんじゃないか。と以前から思っていた。レゲエの7インチのレコードは、B面に歌無しのインスト(バージョンと呼ぶ。まあカラオケである)が入ってるものもあるのだが、特にロックステディ、レゲエの初期頃の7インチレコードは、A面の歌終わりが異常に長いものがある。
これはまさに、ONE WAY(一つのバージョンで様々な人が違う歌を歌う)というダンスホールの文化で、DJ(DeeJay・歌い手)が即興でトースティング(歌を被せる)したり、そのアウトロの音を使って別の録音するように作られている。また、ダブでも元の曲にディレイやリバーブをかけて音を足したり、音の抜き差しして別の曲のような印象にして楽しむ文化があり(たぶんRemixの起源)、そういった事を見越してレコードが作られている。これはコミュニケーションデザインである。そして、同じトラック(の一部を利用して)で別の曲として再構築していく考え方は、HIPHOPのサンプリングの起源になってると思う。
踊ってばかりの国は、この手段を、「しっかり踊るための時間」を作る目的として使っているのも面白いな、という勝手な解釈をして楽しんでいた。
だから、この下津さんのバックボーンや影響されたものにはうっすら興味があったのだ。多分マイクに貼ってあるのはOn-U Sound(UKダブの重鎮エイドリアン・シャーウッドのサウンドシステム/レコード・レーベル)ステッカーだし。
(実は何も考えてなかった、などもまた面白いし。)
さっそく長くなっているがその動画
この下津光史のインタビューは、ライブ同様、普通の関西の気の良いお兄ちゃんぽい雰囲気の中に、ちらっと狂気が見えるところも面白い。
それよりも、影響を受けた人や、モノへの愛情が凄まじいのだ。
ボクの好み好きなものとリンクするところもあるのだが、この際、気になったものを紹介していこうかと思う。
部屋

窓が広く、思ったよりヘルシーな印象。音を出すので二重窓が三面あるとのこと。
交友

ゆるふわギャングとも曲を出したり遊んだりしている。
オブジェ

イラストレーター小川洋平のビール瓶。かわいい。

カメラマン 水谷太郎の写真。とても素敵な白黒写真。

ジャマイカのビール RedStripeの空き瓶に刺してあるNagChampaのお香。すごい流行った。ボクも持ってますがキャンプグッズの中に収納しておいたら、全部NagChampaの匂いになってしまうほど強かった。でも良い香り。

sasquatchfabrixのスピーカー。
これはThe KLFですね。ハウスミュージックの中でも、アンビエントや、チルアウトというジャンルを作ったUKの重鎮です。

Beatlesの名盤The Yellow Albumのシンプソンズオマージュポスター。良い。
服・靴

ライブ衣装はコンバースやバンズのローテクスケシューが多いとのこと。

私の地元から近い、伊豆にあったアイタルフーズのロンT。ここは愛好家の喫煙具とかばかりでレストランの印象が薄かった。

あのちゃんとかあいみょんのせいで、カルチャーも知らずに若者がジャージを着ることを嘆く。
わかるけども。

これは見たことない。渋い!オレンジタブっぽい。調べてみたら、意外とあった。
買えない値段ではない。
本

ラムダス(リチャード・アルパートというハーバード大学教授の作家名)がLSDに出会ってからの意識革命を書いているBE HERE NOW。日本語版も英語版も所有している下津さん。英語版の落書きみたいなのが一杯の本ほしい。

AKIRAの大友克洋さんの子供の大友昇平さんのアートブック。全部ボールペンで描いているボールペン画アーティスト。

前述の小川洋平さんの画集。ご本人もエキシビションでライブしたりなど交流もあるよう。

アービンウェルシュ。トレインスポッティングの作者。映画でいうとアシッド・ハウスなどドラッグ系ですね。

谷川俊太郎の本など。

音楽

オルタナ系とかフォーク系にやはり興味が。
なんとご本人からいただいたとのこと。それ以外もアフロビートなども。

日本人だと、フォークの友部正人なども。

ボアダムスはボクも影響受けまくりで。EYEさんのDJなどは何度も観に行きました。
ドラムが二人いるんですよ。
1999年フジロックのライブ映像。

他にもUKのロックやレゲエが好きとのこと。しかも中学生から。
レゲエは完全にDUB好きですね。


ストロークス。聴いたことない。聴いてみる。
楽器(マイク)

レコーディング用のマイク。ヴィンテージのマイクとのことだが、フレディー・マーキュリーやはっぴいえんども使ってるとなると、SHUREの565SDなんじゃないかと。

ヴィンテージではない現代版の565SD-LCも持っているよう。

ライブ本番マイクは、エイドリアン・シャーウッドからもらったステッカーをやはり貼っていた。
楽器(ギター・ベース)

レスポール・スペシャル。薄いクリーム色とか有名ですが、この茶色のボディとか見たことなくて素敵だなと。

Gibsonのアコギも作曲用に使っているとのこと。シンプルで素敵だな。
このアコギで合ってるのか。わからないですが。

Charさんにもらったというバンブーでできたギター。穴の部分とか、形状がたまらんですね。
Charモデルがあるのですね。
とにかく気になるものを列挙したら、だいぶ気持ち悪い(ストーカー的な)ポストになりそうだ。
でも、本のジャンルは特に興味深くていくつか買ってみようと思った。
踊ってばかりの国は、『On The Shore』が好きです。

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