話題の映画「ドライブ・マイ・カー」を観た

話題の映画「ドライブ・マイ・カー」を観た

とにかく受賞しまくってる。

観たのは1ヶ月くらい前なんだけど。忘れてしまわぬうちにメモ。

村上春樹の同名の短編を映画化したものなのだが、日本映画初となる脚本賞ほか、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞という3つの独立賞も受賞し、計4冠。
なんてこった。
カンヌの歴史を塗り替える偉業を達成というニュースを見て、
これは全くもって知らないというのはマズイと察知し、長いものには巻かれろ精神で、素直な気持ちで観た。



とにかく3時間があっという間に感じる映画

監督・脚本は、『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』などでも有名な濱口竜介

好きなんですよね。濱口さんのマイペース感。今回もマイペースな感じなのですが、淡々と淡々と、丁寧に静かに描写しているんだけど、だんだんと強さのような迫力が出てくる。
村上ワールド全開になるのかと思いきや、全開にしつつも、きちんと濱口さん作品になってるのがすごい。
もしかすると、これが3時間あっという間に感じる要因なのか。




全員ハマり役・ロケーションも良い・クルマも良い

「再生」がテーマのこの映画。
西島秀俊も迷いながら、喪失感に真正面から向き合っていく主人公にハマり役。
霧島れいかも、この作品の重要なミステリアスさを引き立てるのにぴったりのハマり役。
三浦透子、存在感が最高にいい。
岡田将生、映画が始まって最初の方は、この人で役が持つのか、大丈夫かと、心配だったのだが、圧巻。ベスト役者はこの人だったのかもしれない。
三浦透子が運転するSAABに、西島秀俊と岡田将生が後部座席で語るシーンは、岡田将生の最高のシーンだった。この人、演じているのか、この人そのものなのか。圧倒された。

昨年、瀬戸内の方へ(尾道・生口島)行ったこともあり、瀬戸内の景色、生口島を全体を覆うような柑橘系の匂いを思い出した。
いい景色の中の赤いSAABも遠くから映ることも多く、静かに感じられる要素なのか。
映画のスケール感も良かった。


えーっと、この子見たことあるけど、誰だっけ。

誰だっけ誰だっけ。。。。確実に見たことあるんだけど。。。

ずっと鑑賞中思い出せなかった。

鑑賞後に「三浦透子」で検索してみたら。
天気の子の曲歌ってた子やん。

この子女優もやるのか!完全に音楽畑の人だと思ってた!思い出せないわけだ。
祝祭とか、グランドエスケープとか、RADWIMPSの曲に、天気の子の作品に、この声ハマり過ぎてと思った天気の子を観た当時。
この映画の中でもそうだが、存在そのものが幅広いことに驚いた。

https://youtu.be/XGDF6oBgf0w

また観たい映画

映画をたくさんみたいわけではなく、人生でまた観たい映画に何本出会えるかというのが一番贅沢だと思っている。この映画はまさにその1本になった。