「月曜日の友達」はとにかく引き込まれる漫画だった

月曜日の友達 (1) (ビッグコミックス) | 阿部 共実 |本 | 通販 | Amazon
Amazon.co.jpより参照

ものすごい漫画に出会った(いまさら)

2018年頃の漫画なのだが、「月曜日の友達」という漫画を読んだ。
全2巻完結の漫画だ。
正直、絵があまり好きでないし、気は進まなかった。
あまりにもオススメだと言う友人にそそのかされて読み始めた。
読み始めた最初の方も気持ちはあまり変わらずだったが、内容に少しずつ引き込まれて、止まらなくなって、最後までノンストップで読んでしまった。しかも登場人物たちの心境に完全にシンクロして、モヤモヤしたり泣いたり、感動してしまっている。しかも、とんでもない感動だ。
これは、完全に読んだ人にしかわからない体験だと思う。

中学生の思春期の日常を淡々と描いているが、狩撫麻礼を彷彿させるようなSFの世界まで飛躍する

振れ幅がとにかくすごいのだ。
中学生のよくある普通の日常や葛藤を淡々と描いているし、この子たちの妄想なんだろうなと思っていると、それが実際に起っていたり。狩撫麻礼の「ハードコア」や「迷走王 ボーダー」、「タコポン」などを彷彿させるような日常からのSFへの飛躍が心地いい。
だんだん絵のタッチもハマってくる。最後の方は、この絵でないと、と思うようになっていた。

中二のような言葉だと思っていたセリフが哲学的

正直この作品の魅力は言葉にある。
大人に憧れる子供が使う難しい言葉を使っているので、最初はちょっと面倒な作風なのかなと思っていたが、全然違った。
主人公の水谷茜の自分の気持ちに素直な言葉なのだ。


ストレートな気持ちなんだけど、哲学的とも思えるほど研ぎ澄まされて聞こえてくる。
ここには記さないが、是非見てほしい。

完結巻発売時にamazarashiが曲を書き下ろし

ロックバンドamazarashiの秋田ひろむがこの作品のファンだったということで、完結巻発売時に書き下ろしの主題歌とPV「月曜日」を公開した。

これがまた素晴らしい。

アニメにもなってないのに主題歌というものお洒落だなと思ったし、見てみるとプロモーションではなく、ただ単に「月曜日の友達」が好きだ、という純粋な気持ちで作っただけのような。
というか、完全に「月曜日の友達」の作品の一部のような内容だ。
とにかく曲も映像もすさまじいクオリティ。

やわらかスピリッツで無料公開も

単行本を読んだあとだったが、やわらかスピリッツで一話を公開している。

月曜日の友達 第1話-やわらかスピリッツ


月曜日の友達(1) [ 阿部 共実 ]
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